OrzBruford on Nostr: ...
脳神経細胞の栄養因子の話のもともとの話をするとざっくりと以下のうような話。ちゃんとエビデンスがあってすでにほぼ間違いがないってことになってる。
* 人間が継続的なストレスを受け続けると炎症反応が起きて脳神経細胞の栄養因子が枯渇する
* 神経細胞栄養因子が枯渇すると脳の神経細胞が枯れたようにやせ細ってしまい脳の体積が減少する
* 減少する部位によって双極性障害の症状が出たり、統合失調症の症状が出る。その2つが混ざったような病態が非定型精神病
* つまり双極性障害も、双極性障害に含まれる大うつ病も、統合失調症も生理学的には同じ現象と言える
* とある薬がドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンを調整するだけでなく、神経細胞栄養因子を減少させる原因になってる炎症反応を抑えることが知られている
* 高負荷インターバルトレーニングも炎症反応を抑え、神経細胞栄養因子の増加に寄与しているというのが前回の診察の話(論文読めという宿題は昨日でた)
* 42 ℃の風呂に 20 分浸かることで同じ効果が得られるというデータも揃っちゃったのでこれも論文読め
* ただし風呂の抗炎症作用は持続性が見られないというデータもでているので、抜本的な解決には至らないかも
* なので薬物療法が要らなくなるという未来はなさそう
* なおこの話はアルツハイマー病にも当てはまる (アルツハイマー病も脳が萎縮する病気なので)
ってのが昨日までの 10 年以上に渡る先生の診察時授業の話でした (一部先生の講演の話も含む)。
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"脳神経細胞の栄養因子のクソ長い補足"
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