有理まこと➡️名古屋コミティアC-35 on Nostr: ...
「知らなかった!!!こうすればよかったんだ!!」という話はあまり無くて、「やっぱりそうなんだ」「どっちか迷ってたけど一般的にはそっちなんだ」みたいな話が多いと思った。世間と自分の感覚がそこまで違ってないな、という感覚を確認したり、微妙にずれてるなっていうところを正したりするための本という感じだった。IT技術者の「勉強会に参加する」みたいなイメージかも。
あと、その基本のことを特別な理由なくオミットしているのが自分の現状なので、特別な理由がないなら原理原則に従うべきだなと思うリファレンスとしても役に立ちそう。
逆に全部この本に従ったら私の感覚だとちょっと古くさく感じるのでこだわりがあったら原理原則破っても良いかも(実際、破った場合の現場の漫画家・編集者の間での詳しいやりとりもいくつも出てきていてこういう感じなんだ~~と参考になる)
全編通して、編集者の大場さんは「こう描きなさい」と漫画家に圧力かけるけど(そして圧をかけるというやり方まで含めておそらく意図と意味がある)、漫画家の先生方は「いや好きなように描くし…」みたいにするところも多い。
原理を破るならまず原理を守ってからにしろ、あるいは、破らなくて良い原則は破るな、というのがこの本のまとめなのかも?
自分が一番納得したというか安心したのが、漫画にはインパクト重視の消費財的な漫画と、何度も読み返したくなる耐久性のある漫画があるという話で、これは私も何度も思っていた。「インパクト重視の消費財的な漫画」というのは要するに週刊連載の漫画。特にジャンプを指しているっぽく、度々ジャンプに対する批判が出てくる(褒めてる箇所もたくさんある)。
自分は「消費財的な漫画」を「消費のためのコンテンツ」と自分の中で命名してた。漫画に限らずなんだけど、漫画であれば漫画家という砲弾製造工場をたくさん作って瞬間的な起爆力のある漫画を短期のサイクルで発射して売り上げを上げるというビジネス。だから、じっくり何度も読まないと分からない作品や、何度読んでも面白い作品は生まれにくい。別に全部の作品がそうだとは思わないし、もしそうだとしてもそれが悪い訳じゃ無いけど私は好かない。
あと、漫画の編集者って正直嫌な人が多いと感じてたんだけど彼らの頭の中がちょっと分かった気がした。それもよかった。
おすすめです
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"長文 「漫画の原理」途中まで読んだ感想 少年ジャンプ好きな人は見ない方がいいかも"
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