SALA on Nostr: ...
母が少し大きな手術をすることになった。父は持病があり付き添いその他は無理。で、惣領娘(死語)である自分が付き添ったのだが。
病状と手術方法、治療方針、予後の説明などを病院で主治医から受けることとなり、日時の調整をするため母に電話した時のこと。
「先生は男。男の先生がわざわざ自分のために時間を割いて説明してくださるのに、それを聞くのが女だけというのはあまりにも失礼。お父さんが出られればよかったんだけれど。申し訳ないがあなたの夫さんに出てもらえないか。こちらも男が出ないと申し訳なくて説明など聞けない」
夫には夫の仕事があり、そしてこの時代、女が説明を聞いたとしても気にする医者はいない(はず)、と何度言っても「いや、女だけでは失礼」とここから一歩も動かず。
困り果ててとうとう夫に相談。「もちろん」と快く引き受けてくれたのだが。
なんというかもう、なんというか。とにかく敗北感。そうなんだ。この意識だ。この女性側の意識が一つ、日本のジェンダーギャップを支える原因でもあると。
女であるが故に実母の手術も男性に頼らなければ進まないというもどかしさ。
つらかったな、あれは。そして夫よ、ありがとう。
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