これかなquoting note1tck…d5cs書き散らす動機
残暑続きからの急な気温低下で鼻炎がひどくなる今日この頃、皆様お元気でしょうか
株主への抗議のために退職してから2ヶ月半、流石に暇を持て余してきました 時間がある上に能動的に働く気も起きず、ひたすらボーッとしたりうねうね考え事をする日々です 幸いにして人生も折り返しにさしかかる頃になり、時折「今、人生が終わって構わないのでは?」というようなことも考えたりします (鬱病既往歴ありますが私は元気です)
子どものお迎えを終えて、いつもどおり夕食をとり、またうねうねしているうちに ふと、6年前の年末に急死された、仕事でお世話になったTさんのことを思い出しました
子を寝かしつけてもまだ頭の中をぐるぐるしていたので、ここに吐き出してすっきりしようという魂胆です
Tさんとの出会い
私のキャリアの(ほぼ)スタートはVC(ベンチャーキャピタル)でした 誰のせいでもないとある経緯もあり、周囲からは警戒され避けられ、わずか6年ではありますが、 インナーサークルに入り込めない時期を過ごし、当時の上司と二人、とにかくやれることをやり続ける毎日でした
いつものようにピッチイベントに参加しているとき、近くの席にいたスーツ姿の3人組と目が一瞬合います
「事業会社の人だ」
協調投資やファンド出資のきっかけを掴むべく、その3人に話かけます
「よろしければ弊社投資先のご紹介や御社の…」
ひととおりの挨拶を済ませ、この人たちにも避けられるんだろうと思いながらも要件を切り出します
「是非やりましょう」
いつもとは違う嬉しい返事をくれたのがTさんでした
面倒見の良い他社の先輩
そのときの3人組であるMさん・Iさん・Tさんには、私の仕事人生の中で最もお世話になったと言っても過言ではありません
ファンドの営業を受けていただき、協調投資を行い、VCからの転職後にも協業相手として他部署のキーマンをご紹介いただき…
社会人になったばかりの私の、今思い返せば恥ずかしい(部下がこんな提案したら卒倒する)レベルの提案を、 誰もが知る一流企業の多忙な役職持ちであるにも関わらず、毎回一時間も割いて丁寧に対応してくださる心の広い方でした
当時、VCと接点をもつような事業会社の対スタートアップ部隊は、本業でご活躍されている方が兼任で取り組むパターンが多く、Mさん・Iさん・Tさんももちろんそう
その後も昇進され、最後には本社の取締役に。今年遂に退任され、所謂「あがり」でしょうか、子会社の取締役に異動 長い社会人人生をほぼ走りきり、有終の美を飾ろうとする時期にさしかかっています
でもTさんはそこにはいません
残される側
冒頭触れたとおり、Tさんは6年前のこの時期に急死されました 死因については、Tさんのご友人がFBに投稿していた文章を読んでも、Iさんに聞いてもわからない
悲しいかな、四十年近く生きていると、死因が明かされない理由がわかるようになる機会が一度や二度はあります Tさんもおそらくそうだったのでしょう
直前まで、Iさんと一緒にベイエリアに出張され、楽しそうなコメントと共に写真を投稿されていたのに 晩婚なのか再婚なのか、とにかくご結婚されて一年ちょっと。お子様も生まれたばかりだったのに Tさんは近い人間に心中を隠して、静かにこの世を去りました
あなたの快い返事に、どれほど私が救われたのか 転職後の提案のとき、受付で顔を出してすぐ「元気?」と声をかけてくださったことがどれほど私を安心させてくれたか あなたが声をかけてくれる度、私の社会人としての成果が生まれたことに、私は十分に感謝を伝えられていません
まだしばらく残る理由
振り返って、Tさんのように誰かの人生をenhanceできたのか?と自分に問うと、まだできたとは思えません。残念ですが
今ここで死んでも私は構わないけど、まだもうちょっと頑張るべきかな、老いてから誰かに感謝をしてもらうまで生きてみてもいいかな
そうふと思い直しているうちに日付が変わりました