ガイチ on Nostr: ...

先週まで「夢千代日記」「あ・うん」と骨太の分厚い人間ドラマを放送していたBSプレミアム枠で、今週から宮尾登美子原作の自伝的小説を映像化した「櫂」の放送が始まった。

宮尾登美子お得意の土佐の料亭遊郭、陽暉楼を舞台にした渡世人で女衒である岩伍に嫁いだ主人公喜和のお話。遊郭を舞台にしたドラマと言えば、今の大河ドラマと同じテーマを扱っていることになるわけだが、そこで描かれる遊郭は綺麗事は全くなし、国のため、貧困解消のためという大義名分の為に犠牲になるあらゆる年齢層の女性が描かれている。二十数年前に放送させていたドラマのほうが今放映しているドラマよりも遊郭の本質を描いているということは、どういうことなのか。大河ドラマ作ってる人たちは、このドラマを見直したらいいんじゃないのか、と思わなくもない。