みすく on Nostr: 五曲目。新曲で、哀しい曲で、超難曲。 ...
五曲目。新曲で、哀しい曲で、超難曲。
初回視聴時はやはり歌唱を中心に聞くことになる。とにかく天才シンガーなので、天賦の声音、正確な音程、明瞭な発音、緻密な緩急コントロール等々から成る圧倒的な表現力に殴られ、曲の世界にぐいぐいと引き込まれる。体験する世界はこの上なく哀しく、透明で、絶え間なく揺らぎ続ける。
この揺らぎを演出するのが、変則的な譜割りだ。
1番が終わるまでは馴染みある4拍子だが、間奏は変拍子の8分の8拍子(3-3-2)で進む。その後2番のAメロでは4拍子に戻るが、サビ以降は3-3-2の変拍子と4拍子が交互に現れ、アウトロはオンビート4拍子となって幕が引かれる。プログレか。
難しい。とにかく難しい。ドラムを頼りに必死に指タクトを振って数えながら何聞くが、2番サビ以降の拍子の切り替え部分を把握するまでにかなり時間がかかった(しかし正しく把握できたかというと、甚だ自信がない…)。この難しい進行であの世界観を作り上げる。化け物か。(褒め言葉)
さらに、構成を把握してから聞くと、ボーカルのリズム感が鉄壁であることに驚かされる。正確に数えている。それはもうメトロノームの音が聞こえてくる気がするほど。あの音楽を紡いでいるのに、だ。
頭はクールに、ハートを燃やす。(ケースバイケースは前提として)聞き手を感動させる演奏に求められる条件。激情のまま歌っているように見えながら、この条件を、おそらくは自然に守っている。だから、心に響く。
プロフェッショナリズムに敬意と感謝の気持ちを持って、何度も繰り返し聞いている。これが初演。この曲は今後、どのように育っていくだろうか。
Published at
2025-04-14 14:41:17Event JSON
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