SALA on Nostr: ...

「変わってる」と言われ続けてきた。「変わった子」「変わった奴」「変わった女」「変わった人」「変わり者」行く先々でそう言われてきた。
世の中には"ちょっと変わってるね“と言われることが嬉しい人たちもいて、ナンパ師に言わせると「君ってちょっと変わってるね」が相手を引っ掛けるのによく効く言葉なんだそうだ。ただし、この言葉のキモは"ちょっと"が付いていること。いわゆる母集団の中にいながら、その中でその他大勢に分類しきれない"ちょっと"だけ他とは違うというその評価。言い換えれば個性的ということなんだろう。が、それはあくまで所属する母集団が前提にあっての話だ。
だが"変わっている“の評価となると違う。所属する集団からはみ出た奴なのだ。いわゆるアウトサイダー。根無し草。ハズレ者。「変な奴」とも言われる。変なのだ。常識に照らして変。それは「お前はこの集団には入れない」という宣告でもある。
結局その言葉に苦しんだりしてきたのだが、最近はもうどうでもよくなった。
まあ自分などはマジョリティの内側で苦しんでいるだけなんだけど、それでも"多様性“という概念が浸透してくれるのを待っている。